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房丸4戦目、手強い鴨居の真鯛 [タイビシカブラ]

これまで今一つ釣りきれない鴨居の真鯛。


 


前回は秋の数狙いのつもりが、強風とサバフグの猛攻でカブラやビシマがボロボロになってチャリが1枚。


大潮、凪のベストコンディションを選んで、平日に勝負。


 


ラッシュ前の時間で5時過ぎに出て、浦賀駅からバスにスムーズに乗り継ぎカモメ団地に7:10到着。


電車から何やら3人の釣り人が、鴨居の鯛釣りの話をしてる。タイはボーズ続きで4連敗、9連敗中だとか。フグが多すぎてPEの高切れ連発だとかカットウフグ仕掛けを用意してるとか。


まだフグが多いのか前回のトラウマが。


 


この3人、結局、同じ船宿の常連さんで、1人は春に一緒になった方で、皆が釣れない中、ビシマで1人釣っていたと印象に残ってたらしい。電車の中でもえらく荷物が少ないと思ってたら、カッパや長靴を船宿に置いてる。流石ディープな常連さん。


あとで船に乗り込むと他の2人もビシマの仕掛けとカブラを見に来て、色々聞いてきた。房丸でちょっとした話題になってるようで、なんかプレッシャーになる… 


1人は大原の船宿の親戚だそうでビシマの経験もあるそうだが、ゴムカブラに目を丸くされてた。


 


すでに別の3人が艫に陣取っており、常連さんは胴の活け間周辺。数釣りを狙ってるので胴に入りたかったが、左の艫に近い胴は悪くない。更に後から2人もミヨシに加わり、平日なのに8人! これまでの土日より多い。常連始め大潮狙いが基本なのか?


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ツ抜けの期待高まり出航。


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今日はうっすら富士山が見える。富士を眺めて船釣りはちょっと得した気分。


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金沢八景の船、映画の釣りバカ日誌に使われた釣り宿。


 


最初は下げの潮止まり前で期待できない。第三海保で残り潮を流すも案の定、アタリなく、鴨居式もエサも取られない。


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常連さんがカットウ仕掛けで釣ったショウサイフグくらいで、0のまま10時のコーヒータイム。ここまでは予定済み。カブラもフグにやられず、ここからが勝負の上げ潮。


このポイントは初めて、60mラインでゆっくりと10mほど駆け上がって落ち込むところがある。


駆け上がる前に、引っ張るアタリ。30m追ってくる。嫌な予感。


先流れのミヨシ側、胴の2人がチャリコを1枚ずつ。


こっちまで回ってこないと思ったら、


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やっぱり。今回もカブラ殉職


 


2度目の流し。同じ駆け上がりのポイントで右の胴の人がキロアップ。なんとタイラバ。ここ最近、房丸でもタイラバが流行り始めてるようで、良型が上がっている。


これから期待できると巻き巻きするもアタリがない。また後ろで2枚目のチャリ。舳先でもタイラバでチャリが上がったようだ。


こうなると焦る。東京湾の茶色く濁った海ではド派手なラバージグでないと反応しないのか?


 


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もうお昼の味噌汁タイム。


ここで船頭が、「前よく釣ったのは黄色いゴムだったじゃねーか。」


「そうでしたっけ? 基本オレンジで変わんないっすよ。」


と言ったものの、2枚釣った後ろの人が仲間の艫の人にタイラバタックルを渡し、どう見ても初めての釣り方にも関わらず、チャリ300gのチャリが! 連れの人は皆気づいてないので、隣の自分がタモ持ってすくう。


マジか?


 


で、これを見て気分を変えて、バナナカブラにチェンジ


しかし、潮のピークは終わってる。流れが緩やかになってきた。


と、タンカーの揺れの中、食った! ズッシリ良型。おお、やっときた!


ラインも出る。よしよしと思ったら、スッと抜けた! マジか⁈ 針外れかと思いきや、カブラがない? 切れるほどではないのにおかしいと思ったら、麻糸の括りのすっぽ抜け普段でもこんなミスはしないのに、痛恨のミス。


 


これは3日引きずるショックと思いながら、更に潮は緩くなる1時間後、仕掛け上げて下さいと言う声とともにアタリ!


乗った。しっかりかかってそう。やりとりしながら、1.5から2kgサイズと伝えると、常連さんの1人が掬いに来てくれた。


 


虎の子の一枚


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2.2kgだった。黄色が当たりか?


 


その後更に潮が緩くなると、


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いい仕事したバナナカブラも殉職


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更に、オレンジでも、ヒゲも麻紐まで殉職3つ目


 


フラフラに変えてみるも、エビの頭がかじられるだけなので早仕舞い。


 


船中では0-2/人で、外道はホウボウ、ウッカリカサゴ、30cmクラスのオニオコゼまで出たけど、かなり渋い状況だった。


 


風は北東から後半は南寄りの微風でうねりはタンカーが中心。申し分ない条件。


小春日和で暑いほど。服も脱いで軽装に。


問題は潮の流れ。大潮で期待した割には速くない。惜しむらくは干底が高い方で動きが小さい時間帯、9:45潮止まりも勿体ない。


狙い目は小潮でも干底がより低く、潮高差が大きい時間帯が8時から15時半になる日を狙うのが最終手段かも。


水深も5060mくらいで大中ビシ2本で一番釣りやすい場所だったのだが。


 


4回行ってみて、ようやく見えてきた。鴨居式の30号天秤釣りが基本なので潮の流れやポイントに限界がある。シモリ根は殆どなく、変化も少ない箇所が多く、鳴門と比べて時合いのメリハリがない。時折、バタバタとアタリが出るポイントもピンポイントであるが、全体的に魚影が薄いので、気配がない中の突然のアタリに備えての我慢の釣りになる。一度に流す時間も長いので結構疲れる。


 


実際、金沢八景の方の船ではタイラバ船が780mラインで78kgクラスを出している船もある。ここ数年、今頃東京湾や外房でもタイラバがじわじわと流行り出しているようだ。5年前と比べて、釣具屋のタイラバコーナーも一つテンヤに匹敵、店によってはより広いスペースになってきた感じである。


 


有名船はドヤ顔の常連がいい席取ったり、20人以上乗せて1人一発大物が出ればOKな感じだったりする。更に半日で12000円の船代。まず、東京湾ではビシマさせてくれないだろう。


 


鴨居の船宿はのんびりして、家族経営。大船頭の娘さんとヨチヨチのお孫さんさんが手を振って見送ってくれるなどプライスレスな雰囲気もいい。


電車でフィッシングには、無料の貸し靴、カッパ、ライジャケは有り難い。冬の船釣りは車でないと無理と諦めていたが、ここなら周年行けそうだ。


当面の目標は型より、ツ抜けして、帰港してから、真鯛放流基金を1000円くらい寄付してカッコよく帰ること(笑)


 


天秤釣りの船なら、一緒に竿ビシが使えると思ったが、ここ数ヶ月、タイラバでのお客さんも増えつつあるようで、ポイントや攻め方も多少変わって来るかもしれない。ここ最近の良型はタイラバばかりで、常連さんは「これからはゴムの時代なのか」と言っていたが、伝統釣法の鴨居式と一緒にやりつつ、新しい発見が出来ればと思う。生きエビがあればフラフラも試してしてみたい。


 


釣る気満々で大コケ。思うようには釣れなかったけど、東京へ来て一番勉強になった1日だったかも。


やはり鯛釣りは面白い。


 


これで4回ボーズなし。奇妙な仕掛けに見られているが、3回は2-3kgも出ているとなれば、常連さんからも声かけてくれるので、また来やすい。


 


急いで16:29のバスに乗り込む。平日は帰宅ラッシュの中、特に乗り換えの品川駅からキツい。


なんとか18:30に飲み会に合流!


長い1日だった。


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